当ページをご覧いただきまして、ありがとうございます。以前より関心のある分野の資料を収集しておりましたが、生活環境の変化のため、大切にしておりました資料を出品しております。最後までお読みいただき、ご検討いただけますと幸いです。
概要：裏千家の肉筆の伝書11冊です。奥伝である「真之行台子」や「行之行台子」、中伝である「四ヶ伝」から応用である「七事式」や「茶事」に至るまで、裏千家茶道の相伝物が詳細に記述されています。
内容：奥伝である「真之行台子」と「行之行台子」は「奥秘十二段之中」と記されており、炉と風炉の手順で一冊づつ、合計で四冊に分かれています。本文は図と文章で手前が筆記されており、巻末には取合せに関する解説があります。
中伝である「四ヶ伝」は「茶通箱(炉の手順）」、「唐物点(炉及風呂の手順)」、「台天目点(風炉之手順)」、「和巾点(風呂之手順)」の4冊で、「盆点」の伝書はありませんが、替わりに「和巾点」の伝書があるのが特徴です。本書も同様に図と文章で手前が筆記されています。
応用である「七事式」は「茶通付花月手順(炉)」「廻り炭手順」、茶事は「水谷本荘り 夜咄茶事 止炭の組方」が収録されています。
行書体の肉筆ですが流麗な文字で記されているため、判読が苦になりません。通常は四ヶ伝以上は筆記が許されないため、本書は大変貴重です。
裏千家の伝書ですが、他の流派では口伝相伝とされている内容が文章にされていますので、裏千家の皆様のみならず、他の流派、特に同様の伝授や七事式を行う表千家や武者小路千家、江戸千家や大日本茶道学会の皆様にもお役立ていただけると思います。
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